硝子体手術
硝子体手術とは
当院では硝子体手術に対応しています
眼の中には「硝子体」と呼ばれる透明なゼリー状の組織があり、これが何らかの要因により網膜を引っ張ったり、炎症を起こしたり、白く濁ったり出血したりすることで網膜に光が通るのを阻害する場合があります。
こうした症状に対して、濁りや出血などとともに硝子体を取り除いて、眼内を眼の中の成分によく似た水に置き換える手術を「硝子体手術」と言います。
手術後に白内障が進行したり、視力低下がともなったりする場合があるため、基本的には白内障手術を当時に行います。
すでに白内障手術を受けている方は、硝子体手術のみを行います。
大阪市西成区の三間眼科医院では、日帰りの硝子体手術に対応しております。
ご希望の方はお気軽に当院までご相談ください。
異常があれば「すぐに手術」というわけではありません
硝子体手術は日帰りで受けて頂けて、手術時間も1時間から1時間半程度ですが、「異常があればすぐに手術」というわけではありません。
患者様お一人おひとりの症状や進行程度、生活スタイル、ご希望などに応じて一緒に相談しながら手術を行うかどうか決定していきます。
どうぞお気軽に当院へご相談ください。
小さな切開で負担の少ない手術を実施
当院では、傷口が少なくて済む25G(ゲージ)システムによる手術を実施しており、日帰りで手術を受けて頂くことができます。
小さな切開で負担の少ない手術を心がけています。
手術時間の目安は1時間から1時間半程度ですが、手術の内容などによって変動する場合があります。
硝子体手術の対応疾患
糖尿病黄斑症
糖尿病の進行にともない、網膜の中心部分である「黄斑部」に浮揚が生じる場合があります。
これにより視力の低下が起こることがありますので、硝子体手術により改善をはかります。
ただし、硝子体手術を行っても視力が改善されるのは約70%程度と言われています。
硝子体出血
糖尿病や、網膜血管が詰まる網膜静脈閉鎖症の後に起こる硝子体の出血のことです。
硝子体混濁
ぶどう膜炎によって硝子体が強い濁りを起こした状態を言います。
黄斑上膜
眼球の奥にある神経の膜のことを「網膜」と言い、その中でも最も視力に影響する部分を「黄斑」と言います。
黄斑上膜とは、この黄斑の上に線維性の膜が1枚張った状態のことを言います。
良性疾患で、ほとんどの場合ゆっくりと進行していきます。
進行すると視力が低下したり、ものが歪んで見えたりしますが、失明に至ることはありません。
黄斑円孔
黄斑部に小さな孔が生じた状態です。
著しい視力の低下などの症状が現れます。
円孔を閉鎖し、機能が改善されることで視力が回復する可能性があります。
網膜静脈閉塞症
網膜静脈閉鎖症とは、網膜全体に分布する血管の1つである「網膜静脈」が、様々な要因により閉鎖して血液が流れなくなる病気です。
糖尿病網膜症とともに、眼底出血を起こす代表的な病気です。
視野が欠けたり、視力が低下したりするなどの症状が現れますが、詰まった血管によって症状の程度に差があり、視力がほとんど失われてしまう場合もあれば、低下に気づかない場合もあります。
硝子体手術の方法
1. 硝子体の除去
眼に潅流(かんりゅう)を流し込みながら、網膜を牽引している硝子体を除去します。
網膜の前に薄い膜が張っている場合(黄斑前膜)には、それを剥がして切除します。
2. 眼内を眼の中の成分によく似た水に置き換え
眼内を眼の中の成分によく似た水に置き換えます。
手術後に白内障が進行したり、視力低下がともなったりする場合があるため、基本的には白内障手術を当時に行います。
すでに白内障手術を受けている方は、硝子体手術のみを行います。