結膜弛緩症
結膜弛緩症とは
加齢と共に皮膚がたるむのと同様、強膜(白目)の上に張っている結膜もたるみます。結膜弛緩症になると余剰な結膜が角膜に当たって異物感を生じたり、強膜と結膜の間の血管が切れて結膜下出血を繰り返したり、瞬きによって眼表面に塗りつけられる涙がきちんと塗られず涙が外にこぼれたりします。目に違和感があり自覚症状はそれぞれです。手術は短時間で終わるもので、治療後約1週間ほどで結膜弛緩症はほとんど綺麗になります。目に慢性的な違和感があるという方はまず一度ご相談ください。
結膜弛緩症の症状
- 何となく目がくしゃくしゃする
- 白目の出血を繰り返す
- 目に違和感がある
- 涙が良くこぼれる
ドライアイとの関係
結膜弛緩症はドライアイのげんいんとます。ドライアイとは目が乾燥したり、涙が均一に目に広がらず、目がしょぼしょぼしたりする病気ですが、結膜弛緩症なると、下まぶたに沿って弛緩した結膜に涙が溜まってしまうために、全体に涙が行き渡らなくなるので、ドライアイと同じ状態になります。ドライアイ本来の症状、「涙が少ない(涙液減少)」や「涙が乾きやすい(涙液蒸発亢進)」があるとより症状が悪化するので注意が必要です。
結膜弛緩症の原因
結膜弛緩症の原因は実はわかっておりませんが、加齢とともに増える傾向にあり高齢の方にしばしば結膜弛緩症が見られます。結膜弛緩症では眼球運動や瞬きに伴い、目に違和感を感じたり、しょぼしょぼするなどの不快感を感じます。弛緩結膜に涙が溜まるので、涙がこぼれたり、結膜の毛細血管が引っ張られて、結膜下出血を引き起こしたりします。
結膜弛緩症の手術
診察・治療
結膜弛緩症と診断されたらまずは点眼薬を見直します。それから治療を検討し、手術をするかどうかを相談していきます。
手術
結膜弛緩症の手術は数種類あり、弛緩症の部位や症状によって術式を考えます。どの手術でも局所で10~20分程度です。手術後の約1週間は術後の充血や出血が生じますが、その後きれいになります。当院では三間院長がすべて執刀しており、手術後目に違和感がある方は結膜弛緩症の可能性があります。まずは当院へ一度ご相談して頂ければと思います。